光を意識するとカメラ散歩も楽しくなる
テレワークの日は娘を園に送ったあと、出勤前に1時間半ほど時間ができる。その時間で少し運動も兼ねたカメラ散歩をするのがルーティンになっている。そして朝の光は角度もあり、風景にいい感じの表情をプラスしてくれる。新緑から緑が濃くなってきて薔薇のシーズンである。
持ち出したカメラは、APS-Cの一眼レフ、PENTAX K-3 Mark Ⅲとモノクロ専用の一眼レフ、K-3 Mark Ⅲ Monochromeの2台。いつもなら1台だけど、光が良さそうだったのでモノクロ専用機も持ってきた。
薔薇と言っておいて、青もみじ。木漏れ日が当たって輝く紅葉に目を奪われてしまった。こういう風景に出会ったときにファインダーでそのままの光を感じられるのも一眼レフの魅力の一つ。仕上がりを見ながら撮影できるミラーレスは手軽だが、やはり液晶を見ている感じはまだ拭えないので、綺麗なファインダーから見る景色は心に響くものがある。そして綺麗なものは写真で残すだけではなく、肉眼でも体感しておきたいと思ってしまう。また細かい話になるが、一眼レフはRAW現像する際に直接見た光の記憶に近づけるようにカラーグレーディングできるのがいいところだと思う。
この日の光はほんとに綺麗で、モノクロ専用機を持ってきていて正解だったと思う。カラーもいいけど色がないことで光の強弱の繊細な変化を感じながら、色は自己解釈という余地があるそれが見る楽しみを与えてくれる。
琵琶の葉に止まる虫。これは綺麗ではないが透けて見えるのが面白かった。もう緑はいいから、薔薇行こう。
全然透明感ないけど、1箇所に当たる光にフォーカス。他のバラの花にも反射光が当たって立体感のあるピンクのグラデーションになっている。こういう微妙な色の再現ができるもK-3 MarkⅢの魅力だと思う。
これらのバラの写真は、彩度は全く触っていないでこの発色。日差しが強くハイライトを重視したため、全体的に濃厚な写真になっているが、ベースでこれだけの色が捉えられるので、RAW現像で狙うイメージも作り込みやすいと思う。
写りの良さはもちろんだけど、PENTAXのAPS-Cのカメラの魅力はボディにもある。一眼レフとしてはコンパクトにまとまったデザイン、ボディと各ダイヤルの素材の品質の高さと高級感。ダイヤルを回した時のトルク感から作り込みの良さが伝わってくる。ファインダーの見晴らしやシャッターフィールは気分が高揚する。それでいて良心的な価格設定。安すぎるくらいだと思う。
日常何気ない風景や光に気付き、感じて、捉える。そこには一眼レフだからこその楽しみがある。
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