9月21日。
東京に台風が来た日、銀座をカメラを持って歩いた。
妻のバレエレッスンを娘に見学させることになり、僕は1時間だけ子守から解放された。
せっかくなので、その時間を使って銀座をカメラ散歩。
外はかなりの雨。風も強く、傘を持って歩くだけでも大変だったけれど、なぜかこういう日はワクワクする。
子どもみたいだけど。

そして今日は、こんな日に使いたかったカメラを持ってきた。
PENTAX K-3 Mark III Monochrome。
K-3 Mark III Monochromeで撮る雨の日
僕は雨の日のモノクロ写真が好きだ。
特にK-3 Mark III Monochromeは、光から影へ移っていくグラデーションがとても滑らかに出る。
個人的には、極端にコントラストを強くしたモノクロ写真はあまり得意ではない。
もちろん格好いいとは思うのだけれど、コントラストそのものが主役になってしまうと、僕には少し「写真」というより「作品」に見えてしまう。
僕が好きなのは、もう少し普通の景色がそのままそこにあるようなモノクロ。
このカメラは中間調の再現が豊かなためなのか、白と黒しかないはずなのに、どこかカラー写真のような立体感を感じる。
そこが好きだ。

そして、こんな天気の日にはPENTAXの防塵防滴もありがたい。
防滴構造のレンズと組み合わせれば、雨そのものをそれほど気にせず歩ける。機材を守ることに意識を取られないというだけで、撮影への集中力はかなり変わる。
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
この日使ったレンズは、SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art。
APS-C用のKマウントレンズで、中古で購入したもの。
これは本当に買って良かったと思っているレンズのひとつ。
PENTAX純正レンズのような、どこか濃厚な描写とは少し違う。SIGMAらしいクリアな描写で、特に光の表現を見ているのが楽しい。

K-3 Mark III Monochromeとの相性もすごく良い。
……とはいえ、Monochromeセンサーはカラーセンサー以上にレンズそのものの描写が見えやすい気がするので、結局どのレンズを付けても面白いんだけど。

いつもの銀座が、少し違って見える夜
銀座の話に戻る。
観光客でもない僕にとって、普段の銀座はそれほど「撮りたいもの」が多い場所ではない。
視覚的にインパクトのある写真を撮ろうと思えば、もちろん色々見つけられると思う。
看板、建物、ショーウインドウ、人の流れ。写真映えするものはいくらでもある。
でも、自分の心に特に響いていないものに、無理にシャッターを切ろうとはあまり思わない。
今日は少し違った。
台風。雨。強い風。そして夜。

濡れた道路に街の光が反射して、普段見慣れている景色の中に、いつもとは違う光が現れる。
雨粒が光を拾い、ガラスには街が重なり、道路には白い光が長く伸びている。
いつもの銀座なのに、いつもの銀座ではない。

そんな景色を見られる気がした。
だから、雨の中を歩きながら少しワクワクしていた。
撮るものを探しに行くというより、
今日はどんな光が見えるんだろう。
そんな気持ちで、K-3 Mark III Monochromeを持って銀座を歩いた夜だった。
この日使った機材
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関連する記事
K-3 Mark III Monochromeを使い始めた頃のことは、「カメラが趣味ならモノクロも撮れるようになりたくて」にまとめています。
雨の日の撮影については、カラー機のK-3 Mark IIIとFA31mmで歩いた「雨の日だから撮りたくなる。K-3 Mark IIIとFA31mmで昭和記念公園を歩く」もあります。
